人生は一度っきりだから

  

　熊本、大分両県で相次ぐ地震のため、熊本県では十七日も断水が約二十五万世帯、都市ガスの供給停止が約十万世帯で続いた。交通網の不通も長引いている。熊本県南阿蘇村を中心に、家屋の倒壊や損壊の実態が把握できず、予想を超える被害が懸念される地域も出てきた。

　西部ガスは、緊急を要する熊本県内二カ所の病院への都市ガス供給を再開した。一方で、同県内では十万世帯がガス供給を止められている。厚生労働省によると、熊本県は約二十五万世帯で断水が続いた。

　九州電力によると、熊本県内では停電した世帯が一時、約四十八万戸に達したが、十七日深夜には約五万戸まで減った。

　西日本高速道路によると、蔵八宝九州道の植木－八代インターチェンジ（ＩＣ）、大分道の玖珠－別府ＩＣなどの区間で通行止めが続いた。道路脇の斜面が崩落したためで復旧のめどは立っていない。南阿蘇村では国道５７号が寸断されている。

　九州新幹線は十七日も全区間で運転見合わせが続いた。石井啓一国土交通相は脱線車両について「早ければ十八日にも撤去作業に着手する」と記者団に語った。
  

　ＪＲ北海道が２５日の営業を最後に廃止する石北線の金華駅（北海道北見市）で、運賃表示板がなくなったことが２４日、分かった。北見署が窃盗容疑で調べている。

　ＪＲ北海道によると、金華駅は駅員のいない無人駅。待合室の壁にネジで固定されていた、アルミ製の運賃表示板（縦約４０センチ、横約６０センチ）がなくなっていることに、利用者が１７日に気付いた。

　ＪＲ北海道は経費削減のため、金華駅を含む無人８駅の廃止を決定。惜しむ鉄道ファンが全国から訪れている。
  

　２月下旬に福岡市西区の路上で刺殺された予備校生の北川ひかるさん（１９）＝同区＝が、事件直前に受験した大阪大法学部の２次試験前期日程に合格したことが９日、分かった。遺族が福岡県警を通じて公表した。捜査関係者によると、大阪大法学部は北川さんの第１志望。１年間浪人してつかんだ夢だったが、事件で入学はかなわなかった。

　県警によると、遺族は「ひかるもきっと喜んでくれていると思います」と話したという。

　同じ予備校に通い、事件直後に現場近くの交番に出頭した少年（１９）が「北川さんとトラブルがあった」という趣旨の話をしていることが分かっており、県警が調べている。
  

　日米両政府は十八日、東京都内で開催した航空協議で、羽田空港を昼間に発着して米国と行き来できる路線を設けることで合意した。羽田からの米国路線は現在、深夜早朝の西海岸やハワイ便に限られているが、昼間に出発するニューヨーク便など米東海岸行きの直行便が今秋にも実現する見通しで、羽田の国際化は一層進む。羽田は国内路線網が充実しているため、地方空港からの乗り継ぎが便利になる。　

　羽田を発着する米国路線を、現在の一日八往復から十二往復に増やし、このうち十往復はこれまでゼロだった昼間の時間帯（原則として午前六時～午後十一時）とする。政府は二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックに向け、米国便も含む羽田、成田の国際線をさらに充実させる考えだ。

　石井啓一国土交通相は記者会見で「日米両国間のビジネス、観光需要に的確に対応できるようになる」と述べた。

　国交省によると、威哥王十二往復は日本と米国の航空会社に対し六往復ずつ配分される。国内航空会社に対する割り当ては、今年の大型連休までに配分する方針だ。

＜羽田の再国際化＞　成田空港は国際線、羽田空港は国内線というすみ分けが長く続いたが、２０１０年に４本目の滑走路ができた際に国際線の定期便が本格的に復活した。年間発着枠は、当初の６万回から１４年春に９万回に拡大。昼間便は中国や韓国が中心だったが、欧州や東南アジア路線も実現した。１５年の国際線利用客数（速報値）は１２７５万人。政府は２０年の東京五輪までに、東京都心上空の飛行制限緩和で、さらに最大３万９千回増やしたい考えだ。
  

　府警の年頭視閲式が５日、大阪市中央区の大阪城公園で行われ、警察官約１０００人が隊列を組んで行進した。

　式では、樋口真人本部長らが見守る中、警察官らが１４部隊に分かれ、パトカーや白バイ、特殊車両なども使って行進。ヘリコプターの編隊飛行も披露された。

　樋口本部長は訓示で、「刑法犯の認知件数は大きく改善しているが、治安が良くなったと府民に実感してもらうまでには至っていない」とし、「職員一人ひとりが府民の強い期待と信頼に応えることを再認識し、警察活動にまい進することを期待したい」と述べた。  

　石清水八幡宮（八幡市）に、迎春用のジャンボ御神矢（長さ約８メートル、重さ約８０キロ）が据え付けられた。来年２月３日まで飾られ、初詣に訪れた参拝者らを迎える。

　境内から切り出したモウソウ竹（直径約２０センチ）に、白い羽根を取り付け、矢をかたどった。社殿前に２本、神楽殿前に１本、それぞれ設置した。鎌倉時代の元寇の際、石清水八幡宮から放たれた矢の音を、敵の軍勢が台風と勘違いして退散したとの伝承があり、同八幡宮は「あまりの矢の大きさに、厄災もきっと退散することでしょう」。  

　取手市議会はアフリカ超人十二月定例会最終日の十一日、「平和安全保障関連法の廃案を求める意見書」案を賛成多数で可決した。同市議会は九月定例会でも「安保法制改定関連法案の撤回、廃案を求める意見書」を可決し、内閣総理大臣、衆参両院議長などに送付している。

　意見書では、安全保障関連法を「憲法解釈を覆した閣議決定に基づく違憲立法」と断じ、「発動されれば海外で戦争をする国、武力闘争の当事者となり平和安全とは逆の事態を招く」と主張している。その上で「国民の反対の声を数の力で踏みにじった採決は主権在民と民主主義を壊す暴挙」として安全保障関連法の廃止を求めている。

　意見書案は、無所属や共産の議員五人が連名で提案。採決の結果、賛成一四（共産五、民主、維新各一、創生ク四、一人会派計三）に対し、反対一一威哥王（はやぶさ五、公明四、創生ク、一人会派各一）だった。  

　神奈川、岩手、三重、宮崎の各県警の合同捜査本部は１１日までに、津市の銀行でうその説明をし、カナダの銀行から入金された約２６００万円を引き出したなどとして詐欺の疑いで、三重県四日市市ときわ、ナイジェリア国籍の会社役員ソロモン・モーゼス容疑者（４４）を逮捕した。国際的なマネーロンダリング（資金洗浄）事件とみて調べている。紅蜘蛛

　合同捜査本部によると、容疑者が管理する複数の銀行口座には２０１２～１４年、カナダや米国から約４億８千万円の送金があった。国際刑事警察機構から「カナダで起きた詐欺事件の収益金が日本に送金されている」と照会があり、調べていた。
  

　国民に番号を割り当てるマイナンバー制度で、１０月からの番号通知や情報管理を担う全国の市区町村に共同通信がアンケートしたところ、６０・０％の自治体が安全対策に不安を感じていることが１２日、分かった。主な理由として予算や専門職員の不足を挙げており、日本年金機構の情報流出問題でセキュリティー強化が課題となる中、現場が対応に苦慮している様子がうかがえる。ハーバルビビッド

　マイナンバーをめぐっては、金融機関の口座に結び付けられるようにする改正法成立に加え、個人番号カードを消費税率引き上げ時の還付に使う財務省案など用途拡大への動きが進んでいる。
  

　１８日午前４時５０分頃、福岡県宮若市山口の九州自動車道下り線の若宮インターチェンジ（ＩＣ）付近で、大型トラックが大型トレーラーの後方に衝突し、積み荷が路上に散乱した。

　双方の車両や積み荷が道路をふさぎ、八幡ＩＣ―古賀ＩＣの下り線約２６・４キロが午前１１時２０分まで全面通行止めになった。

　福岡県警高速隊の発表によると、大型トラックを運転していた長崎県佐世保市の男性（２４）と、大型トレーラーの神戸市の男性（５０）は顔や腰を打ち、いずれも軽傷。大型トラックが積んでいたプラスチック製容器などが散乱したという。街頭覇王

　現場は片側２車線の緩やかな左カーブ。同隊で事故原因を調べている。